前回の続きです。
エイミーとニックが最初に会ったパーティでの回想シーンに変わります。
エイミーがボトルビールを2本持って歩いてきます。
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Nick Dunne: Excuse me, miss? You know, I just want you to be careful where you put down that, uh, monk-brewed Belgian wheat beer. Because the party's down to three Beast Lights and a bottle of Pucker. 「すいません、君、ちょっと」「それをどうするかは慎重に考えた方がいい」「それ修道院醸造のベルギービールでしょ」「もうロクなビールは残っていない」
Amy Dunne: It might attract some desperate characters. 「目ざとい人に狙われちゃうかも?」
Nick Dunne: It could. I mean, the Amish are on a rumspringa. 「そう、つまり、あのラムスプリンガ期間中のアーミッシュたちも来てるし」
エイミーがアーミッシュ3人組を見てクスリと笑います。
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・monk-brewed:[修道院で醸造された]
・be down to ~:[しか残っていない]
・Beast Lights:MILLER MILWAUKEE’S BEST LIGHTというアメリカのビールのことです。
・Pucker:酸味のあるカクテルの製品名。puckerは[口をすぼめる]という意味の動詞でもあります。
・desperate characters:~をしたくて[欲しくて]たまらない人
・rumspringa:アーミッシュの慣習で16歳になった時、一度親元を離れて俗世で暮らすことが許される期間のことです。
今回のシーンでは、2人の出会いが描かれています。エイミーが男友達のためにビール2本を取って、振り向くとその男友達はすでに別の女の子と仲よく話していて、がっかりする。そこへ完璧なタイミングでニックが現れる。彼はa cool-ass guyパワー全開のセリフで迫ります…。二人の間に化学反応が起きるまでをわずか20秒で描ききったフィンチャー監督の技量が光る場面だと思いますが、みなさんはどう感じられたでしょうか?