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【ラストエンペラー】原題“The Last Emperor”クラス開講日:2015/7/3 ①


第一回目のレッスンでは、溥儀とジョンストンが初めて出会う場面が取り上げられました。王座のある謁見(えっけん)室で家庭教師ジョンストンが家庭教師として迎えられる赴任の儀から始まります。それでは、スクリプトと対訳をみていきましょう。

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EUNUCH’S VOICE(OFF):May the new tutor present himself. 画面の外、宦官(かんがん)の声:「新任家庭教師のジョンストン様、お入りください」

CHEN: Your Imperial Highness, the new tutor. チェン:「皇帝、新しい家庭教師でございます」

PU YI: The Emperor is honored to welcome his tutor. 溥儀:「会えて光栄である」

R.J.: Your tutor is honored to have been chosen, Your Majesty. ジョンストン:「この職を授かり、まことに名誉であります」

ジョンストンはいったん退場し、再び入場する。

CHEN: One more time. Your Imperial Highness, Mr. Reginald Fleming Johnston. チェン:「改めてご紹介致します。レジナルド・フレミング・ジョンストン氏でございます」

PU YI: How do you do, Mr. Johnston? 溥儀:「はじめまして」

R.J.: How do you do, Your Majesty? ジョンストン:「よろしくお願いします」

PU YI: Now we will go to school. 溥儀:「では、学習に入ろう」

Please begin the lesson. 「レッスンを始めてください」

R.J.: Your Majesty. In my country it will be usual to begin with some kind of an exanimation. ジョンストン:「皇帝、私の国では、まず始めにテストのようなものを行います」

PU YI: The Emperor cannot be examined. ジョンストン:「皇帝がテストされることなどない」

R.J.: Well that may have to change. ジョンストン:「それでは、やり方を変えましょう」

But perhaps first Your Majesty might like to ask me some questions. 「皇帝のほうから何か質問をしてみてください」

PU YI: Where are your ancestors buried? 溥儀:「あなたの先祖はどこで眠っているのだ?」

R.J.: In Scotland, Your Majesty. ジョンストン:「スコットランドでございます、皇帝」

PU YI: But then, where is your skirt? 溥儀:「だとしたら、スカートはどうした?」

In your country men wear short skirts, do they not? 「あなたの国では男たちがスカートをはくのではなかったか?」

R.J.: No, Your Majesty, Scotsmen do not wear skirts, they wear kilts. ジョンストン:「スコットランド人が着るのはスカートではなく、“キルト” です」

PU YI: Kilts? 溥儀:「キルト?」

R.J.: Kilts. A matter of words, perhaps, but words are important. ジョンストン:「たがが言葉と思われるかもしれませんが、言葉は重要です」

PU YI: Why are words important? 溥儀:「なぜ言葉が重要なのだ?」

R.J.: If you cannot say what you mean, Your Majesty, you will never mean what you say. ジョンストン:「伝えたいことを言葉にできなければ、考えは決して伝わらないからです、皇帝」

And a gentleman should always mean what he says. 「それに、言葉で意思を伝えるのが紳士です」

PU YI: Ah yes, a gentleman. Are you a gentleman? 溥儀:「紳士か…。あなたは紳士か?」

R.J.: I would like to be a gentleman, Your Majesty. I try to be. ジョンストン:「努めてそうありたいと思っております」

PU YI: I'm not a gentleman. 溥儀:「私は紳士ではない」

I'm not allowed to say what I mean. 「私は思っていることを口に出せない」

They are always telling me what to say. 「宦官(かんがん)たちがいつも指図する」

R.J.: Your Majesty is still very young. ジョンストン:「皇帝はまだ若い」

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★Words and Phrases tutor: 大学や家庭で一人または少数グループを指導する教師。ここでは、溥儀の専任教師なので(家庭教師)の意味。

present oneself: 現れる、出席する。ここでの“himself”はジョンストンを間接的に指しています。

Your Majesty:国王や女王につける敬称“Majesty”は(荘厳さ、威厳)の意味

Your Imperial Highness:≪呼びかけ≫皇帝“Imperial”(皇帝の)“Highness”は“a title of respect”(皇族につける敬称)を意味するとBrianさんが解説してくれました。

Now we will go to school.:ここでの“we”は“I”を“go to school”は“study”を意味します。

Your Majesty is still very young.:ここでジョンストンが言いたいことは“Your situation will change. So, just wait.”(あなたが成人になれば状況はやがて変わる。しばしの辛抱です)だと、Brianさんが解説してしてくれました。

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★今日の表現: be honored to(~を光栄に思う、~することを名誉に思う)

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あなたをプロジェクトリーダーに選んでくれた外国人の上司がいたとしたら、ジョンストンのセリフを使ってみたらどうでしょう。

I'm honored to have been chosen.(選ばれて光栄です)

プロジェクトに初参加する時の自己紹介でも使えますね。 I'm honored to be part of this project.(このプロジェクトの一員であることを誇りに思います)

いかがでしょうか?

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