今回はレッスン風景の画像をアップしました。ウォーミングアップとして最初に行う “What’s New?”(自由なテーマによる90秒スピーチ)の様子です。リラックスした雰囲気の中、食べ物や旅行、最近身の回りで起こったこと、おもしろかったことなどを順番に各メンバーが話していきました。いつものように周りが質問したり、Brianさんが言い替えの表現を返してくれたりしました。
写真中央に写っているTVセットはBlu-rayも再生できる生涯学習センターの最新設備です。10年以上使用してきた旧式機材がようやく取り替えられました。映像も前より鮮明になって見やすくなりました。
今回のクラスでは映画のラストシーンが取り上げられました。
それまで見ていた映画自体が、実はブライオニーが創作した自伝的(autobiographical)物語だったということがここで明らかになります。
小説家になった76歳のブライオニー(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)がTVでインタビューを受けています。彼女はセシリアとロビーに謝罪した事実はなかったと告白します。なぜなら、ふたりは戦争によって命を落としていたからです。ブライオニーはふたりを悲劇から救うことができたにもかかわらず、そうしなかった…。ブライオニーの「つぐない」とは何だったのか?
TVカメラに向かってブライオニーが言います。
But, what sense of hope or satisfaction could a reader derive from an ending like that?
「でも、そのような結末から読者がどんな希望や喜びを得るというの?」
So in the book, I wanted to give Robbie and Cecilia what they lost out on in life.
「だから、本では、ふたりが失ったものを与えてあげたかった…」
I'd like to think this isn't weakness or evasion, but a final act of kindness.
「これは弱さでもなければ言い逃れでもない。私が果たす最後の優しさなの」
I gave them their happiness.
「ふたりに幸せを贈ってあげたかった」
浜辺で無邪気に走り回るセシリアとロビーの映像が挿入されます。悲劇的な物語の中に、ささやかな希望を残して映画は幕を閉じます。
クラスでは、この映画に対していくつかの対照的な感想を聞くことができました。ブライオニーの「つぐない」は結局のところ自己満足に過ぎない。贖罪が果たされなかったゆえにブライオニーは苦しみ、自分にできることは何かを考えた結果行ったことである。物語の前半は退屈だった。前半こそが良かった。テンポが遅くて眠くなった。2回見たら良さがわかった…、etc.
みなさんは、どうご覧になられましたか?