top of page

『スリー・ビルボード』1回目クラス【復習編】


じっくり復習している間に前回レッスンから1週間が経過してしまいました~(^_^;)

でも、わかっているつもりが実は理解していなかったことをたくさん発見できました(^-^)

というわけで、Here is 【復習編】!

【今回の場面】 町はずれの一本道沿いにある3つの広告塔に私費を投じて、娘を殺された事件が未解決であることに対する批判メッセージを掲示した主人公ミルドレッド。

その意図をローカルテレビ局の取材で問われ「操作が進展しない責任は地元警察署長のウィロビーにある」と答えます。

放映を見たウィロビーはミルドレッドの家を訪ね「あの広告はフェアじゃない。警察は最善を尽くしているが手がかりはゼロだ。それに自分は末期がんで、もうすぐ死ぬ。だから、少しは事情をくみ取ってほしい」と訴えます。

それに対するミルドレッドの反応は「病気のことは町中の誰もが知っている。あんたが死んだあとじゃ、広告出す意味ないでしょ」とウィロビーの立場をかえりみる態度などみじんも見せないのでした。

【ボキャブラリー】 今回も“self-same”、“to be bothered”、“concentrate one's mind on”、“six feet under”など知っているつもりの慣用句、“Dead right”、“fella”、“I’ll say that for you”、“croak”などのインフォーマルな表現に加え、“the buck stops+[場所]”など文化的な背景が由来となっている言い回しなど、多くを学ぶことができました。ぜひ対訳付スクリプトをチェックしてみてください。

【アメリカ社会の「今」を映すセリフ】 ミルドレッドが言う“It seems like the local police department is too busy goin’ round torturing black folks”は現代アメリカの問題点を風刺しています。

スマホの普及によって、白人警官による黒人への暴行現場がインターネットを通じて拡散され、人種差別問題がいっそう顕在化する中、『スリー・ビルボード』や『ゲット・アウト』のような作品が2017年のハリウッドで広く支持されたということは実に興味深いですね~

【リスニングの難易度:高い】 主人公ミルドレッドの喉にかかる発音は、米国南部アクセントと相まって聞き取りを難しくしています。

例えば1P目最初の空欄に入る2語は、オーストラリア人のゲスト参加者Steveさんでさえ、一回では聞き取れないくらいでした(>_<)

クラスの最後にBrianさんがフラナリー・オコナー『善人はなかなかいない』からの一節を引用して映画のテーマとの関連性についてコメントしてくれました。

それについては次回の更新にて解説します。

bottom of page