◆スクリプト(対訳・解説付き) 【今回の場面】 3つの場面によるシークエンスを取り上げました。 レストランで主人公ミルドレッドとジェームズが食事をしている時、偶然にも恋人ペ ネロープを連れた前夫チャーリーと会います。そこでチャーリーからある事実を知ら されてミルドレッドは動揺します。 ちょうど同じころ、免職の警官ディクソンは町のバーでミルドレッドの娘を殺した犯 人と思わしき人物と居合わせ、容疑者のDNAを採取するためにわざと相手に暴行させ たあと、全身にけがを負って帰宅します。 翌朝、ディクソンはミルドレッドを訪ね前日に起こったことを伝えます。希望を捨て ぬよう励まされたミルドレッドはそれまでとは別人のような反応を返すのでした。
【ボキャブラリー:ここに注目 “sorry”の持つ2つの意味で変わるミルドレッドの表情】 今回のシークエンスは映画の中でターニングポイントとなる重要な会話を含みます。 前夫チャーリーはミルドレッドに対して謝罪の意味で”sorry”と言います。 Charlie:I came over to say I was sorry, actually. しかしミルドレッドはそれを同情の意味の”sorry”と受け止め「心苦しい(残念)って何が?」と答えます。 Mildred:Sorry for what. チャーリーは看板が焼けたことについて再び”sorry”を使います。 Charlie:Sorry about what happened to your billboards and all. 広告看板への放火は警察の仕業だとみなし、その報復として警察署に放火していたミルドレッドは「もう終わったことだから」と言います。 Mildred:Well, it’s all water under the bridge, I guess. チャーリーはホッとして、実は酔った勢いで火をつけたのは自分だったと告白します。結局怒りにまかせて行動してもろくなことはないと言った時、ミルドレッドは自分が犯した大きな間違いに気付くのでした。 Charlie:Good. I’m glad. I was pretty drunk, but that still don’t excuse it. All this anger, man. Penelope said to me the other day, “It just begets greater anger.” You know? It’s true. ぜひ詳細を対訳でチェックしてください(^-^)
◆今回の場面:上映開始後 1時間33分33秒〜1時間40分28秒まで