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『大統領の陰謀』11/30クラス


今回取り上げた場面を字幕なしで理解できるとしたら、あなたはスゴい!

相当なリスニング力というだけでなく70年代からやってきた人に違いありません!

【今回の場面】

ワシントンポスト紙の記者ボブ・ウッドワードが謎の情報提供者ディープ・スロートに会う場面です。ボブは民主党本部ウォーターゲートビルへの不法侵入事件を取材するうちに、その背後に何か大きなスキャンダルが隠れているのではないかと疑います。しかし集まる情報は断片ばかりで事件の全体像が見えません。ボブはディープ・スロートに情報を提供してくれるよう懇願しますが、得られたのはヒントだけ。それは「金の流れを追え」というものでした…

まずは上の動画を見て穴埋め問題に挑戦してみてください

【聞き取りの難易度】 いかがですか? 固有名称が多い。しかもそれについて一切説明されないっ! かなり難易度は高いです(>_<) 英語力以上に当時の社会・政治的背景を理解しない限り何を言っているのかさっぱりわかりません!

【事件の背景について】

今回のセリフに登場する固有名称の中でいちばん重要な名前はハワード・ハントです。

彼はウォーターゲートビルへの侵入を計画した人物です。元CIAスパイでホワイトハウスの秘密工作に関わってきたという過去があるため捜査の手がハントに及ぶとホワイトハウスには何かと不都合なのです。そこでホワイトハウス側はハントが独断でやったと発表してウォーターゲー ト事件への関与をもみ消そうとしました。

孤立無援になったハントは逆襲を始めます。ニクソンに対して口止め料、自分と他の侵入犯たちが弁護士を雇うための裁判費用、拘留期間中に家族を養うための金を要求しました。

ニクソンはハントに金を払って口を封じました。ニクソンの思惑通り、ビル侵入の実行犯だけが起訴され、ウォーターゲートビル侵入事件の捜査は終了したのです。しかしハントはさらに金を要求します。これらの不正な政治資金使用が発覚するのをホワイトハウスは恐れ続けていました。

今回の場面でディープ・スロートがウッドワードに言う「その金を追え」は、裏金の流れを追えという意味です。そうすれば、必ず黒幕が誰かわかる。ニクソンとその側近に行きつく。それがタイトル”All the President’s Men”(大統領の側近:再選委員会)の意味するところでもあります。

その他のボキャブラリーについて詳細な解説をつけました。チェックしてください (^-^)v

以上を理解した上でもう一度リスニングに挑戦してみてください!

いや~今回も難しかった!

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