「終幕ではありません。ある章の終わりであり、新しい章の始まりです」
講師のブライアンさんが4月アメリカに帰国されます。 母国で文学を教えるという自分の夢を実現するために。
課題映画『いまを生きる』原題: Dead Poets Societyはブライアンさんの選定です。これまで折にふれ、好きな映画の1本にこの映画をあげていました。
今回取り上げたのはこの物語で特に重要な場面です。ロビン・ウィリアムズが演じるキーティング教師は突然机の上に立ち上がります。なぜか?
I stand upon my desk to remind myself that we must constantly look at things in a different way.
"物事を別の側面から眺めることの大切さを思い出すためだよ"
When you read, don't just consider what the author thinks. Consider what you think. Boys, you must strive to find your own voice.
"何か読んだら作者の考えだけじゃなく、きみたちの考えを見つめろ。自分の言葉で語ることのできる考え(voice)をさがすんだ"
このセリフが伝えるメッセージこそ、この場面を選んだ理由だとブライアンさんは言います。最後の挨拶でも"voice"についてふれていました。
「CINEMA ENGLISHの講師をやっていてよかったことは、自分とは異なる意見をメンバーと交換できたことです。それぞれバックグラウンドが異なるメンバーたちの考え方から、私も多くを学びました」
11年と5か月。ブライアンさんと共にわたしたちは、150本におよぶ映画を通じて、英語だけでなく、その作品の文化的・政治的な背景、歴史、原作文学の解釈など、多くを学びました。
最後にメンバーひとり一人からブライアンさんに送ったメッセージのすべてに共通する想いは「ありがとう! そして素晴らしき未来を!」です。
Dare to strike out and find new ground.
失敗を恐れず新境地をめざして進め!
キーティング教師が言うこのセリフは、ブライアンさん自身の夢、そして帰国の決断とも重なるかもしれませんね。
米国で文学の力によって、生徒の想像力を新たな地平に導いてください!
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