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異なっていても人は分かりあえる。今こそ観るべきミステリー『蜘蛛女のキス』

  • 執筆者の写真: Cinema English
    Cinema English
  • 2022年4月10日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月1日


第94回アカデミー賞は、『コーダ あいのうた』の作品賞を含む三冠や「ウィル・スミスによるクリス・ロック殴打事件」により良い意味でも悪い意味でも注目されました。


同年(2021年)4月のクラスで取り上げた『蜘蛛女のキス』は第58回アカデミー賞で4部門(作品/監督/主演男優/脚色賞)にノミネートされ、ウィリアム・ハートが主演男優賞を受賞しました。その演技はじつに素晴らしいです。


ウィリアム・ハートは2021/3/13に永遠の眠りにつきました。追悼の意味を込めて課題映画に選びました。

この作品には「いろいろなことが異なっていても人は分かりあうことができる」というメッセージが込められています。


それだけでなく、ミステリーとしても面白いです。 主な登場人物の二人は対照的なキャラクターです。考え方、性格、ジェンダー(性差)…。最初、この二人による会話のみで、話が進みます。それが、どこに向かっていくのかわかりません。そこには、後になってわかる謎が仕掛けられています。 1時間を過ぎたころ、物語はとつぜん意外な方向に展開します。そして予想することができないエンディングに向かいます。物語は静かに締めくくられます。映画ならではの効果的な表現は深い感動を残します。悲劇なのに希望を与えてくれる。2023年の日本映画『怪物』のエンディングでも同じような演出がされていました。影響を与えているのかもしれません。 「蜘蛛女のキス」とは何でしょうか? 「蜘蛛女」が登場するのはわずか数分です。ラストシーンにつながるその意味をどう解釈するかは自由です。あなたがどうご覧になりますか? オリジナル予告編で謳われているように、観終わった後にその意味を問いかける映画です。 Feel it. And you've got to feel it again. 【予告編動画】


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